レポート

家電業界の動向と展望

構造変化が進む成熟家電市場の現在地

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

家電製造

2024年度
2025年度

家電小売

2024年度
2025年度

■CONTENTS

家電製品は主に、生活必需財として長く市場を形成してきた白物家電と、映像・音響機器などを中心とする黒物家電で構成される。近年は低価格帯やデザイン性を打ち出す新興勢力が台頭し、伝統的メーカーによる技術力・ブランド力を軸とした競争構造は揺らぎつつある。テレビ分野では液晶技術の成熟により差別化が難しくなり、スマート化や高精細化といった付加価値へのシフトが進む一方で、市場の再編が続いている。

白物家電は気候要因や補助制度、省エネ志向の高まりが需要を支える一方、生活必需品の値上がりによる買い控えが重荷となる局面もみられる。黒物家電はテレビ離れやストリーミングサービスの普及により出荷減が続くが、動画配信の視聴環境整備など特定分野では底堅さもみられる。パソコン市場はOSサポート終了に伴う買い替えが周期的な需要を生み、市場を押し上げている。

課題としては、価格競争の激化による収益圧迫、買い替えサイクルの長期化、気候要因に左右されやすい需要構造などがある。さらに、ストリーミングサービスの普及によるテレビ需要の縮小や、脱炭素への対応強化、適正価格維持を目的とした販売制度の見直しなど、構造的な変化への適応も求められている。人件費・物流費の上昇や原材料価格の変動も、収益の不確実性を高めている。

このレポートでは、白物・黒物家電市場の構造と需要動向、テレビ・パソコンなど主要分野のトレンド、価格制度や脱炭素化をめぐる動きについて述べる。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■SUMMARY

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 家電製造業の業績動向
  • 家電小売業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図

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