レポート

造船業界の動向と展望

2025/10/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

造船

2024年度
2025年度

SUMMARY

造船業界は、貨物船やコンテナ船、LNG船などの新造船の設計・建造を中心に、舶用機器や艤装、修繕・改造、部品供給など幅広い事業を展開する産業である。海運業と密接に関連し、受注は国際貨物市況や船主の発注動向に左右されるほか、為替や金融環境、政府の支援策も収益性に影響する。かつて世界市場でトップシェアを誇った日本だが、近年は韓国や中国の台頭により競争が激化し、世界シェアの低下が続いている。

業界の課題としては、供給能力過剰による船価の低水準、鋼材価格や人件費の上昇、長期的な設備投資回収の難しさが挙げられる。また、脱炭素化対応や次世代燃料船の開発に伴う巨額投資、人材不足への対応も喫緊の課題となり、技術革新と国際協力を軸とした競争力強化が求められている。

このレポートでは、造船業界の最新動向や市場展望、業界が直面する課題と対応策について解説する。また、脱炭素化に向けた技術革新や国際協力の動き、政府による産業再生支援策なども取り上げる。市場動向については、2023年度から2025年度までの世界の新造船竣工量の推移を整理し、業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 造船業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
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