レポート損害保険業界の動向と展望

2025/07/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

損害保険

2024年度
2025年度

■SUMMARY

損害保険業界は、かつては海上保険が主流だったが、社会環境の変化や自然災害の多発により、現在は自動車保険、火災保険、新種保険が主流となっている。特に新種保険では、賠償責任保険や動産総合保険、労働災害総合保険が堅調に推移し、ペット保険も急速に成長している。また、サイバーリスク保険やドローン保険など、社会の変化に対応した新しい保険商品の開発も進んでいる。

国内市場は2025年6月時点において57社で構成され、東京海上グループ、MS&ADインシュアランスグループ、SOMPOグループの3メガ損保グループが市場の約8割を占めている。近年は、気候変動による自然災害の増加にともない保険金の支払いが増加し、損害保険各社の収益を圧迫している。風水害による支払保険金は毎年数千億円規模で、台風による被害が大きかった2018年度や2019年度には1兆円を超える支払いが発生している。また、再保険の保険料も高騰しており、各社は審査の厳格化や保険料の値上げを進めている。特に、自動車保険では物価上昇による修理費や部品代の高騰を背景に、自動車保険料の引き上げも続いている。

市場動向を見ると、2023年度は、元受正味保険料が火災保険の減収により微減したが、2024年度には自動車保険や火災保険の増収により元受正味保険料が増加し、前年度比4.3%増となった。2025年度は、自動車保険と火災保険の料率引き上げや旅行保険の回復により、元受正味保険料および正味収入保険料が増加する見通しである。ただし、予測を上回る自然災害や新たな損害リスクが発生した場合には収支に影響を与える懸念が残る。

このレポートでは、損害保険業界の最新動向や市場展望、業績動向、統計データについて解説するほか、関連法規および団体を紹介する。業績動向については損害保険会社主力20社の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載するほか、統計データとして2019年度から2024年度までの元受正味保険料の推移および各カテゴリー別の保険料について述べる。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 損害保険業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
TDB REPORT ONLINEへ