レポート特別企画 : 東芝グループ国内主要企業の埼玉県内取引先実態調査

はじめに

不適切会計問題に揺れる（株）東芝（東証１部）。第三者委員会の調査によって、2009年度以降で組織的に約1518億円にのぼる不正な利益計上が行われていたことが認定され、今後の対応や今月に発表予定の2015年3月期の通期決算業績などに注目が集まる。

帝国データバンク大宮支店では、自社データベースである企業概要ファイル「COSMOS2」（146万社収録）の中から、東芝および同社の国内主要関係会社※と取引のある埼玉県内企業について分析した。

■ 調査対象は、東芝および東芝の有価証券報告書（2014年3月期）に主要な関係会社として社名が記載されている国内企業（東芝本社含め）計30社（下表）。東芝グループの取引先実態調査は、今回がはじめて。

調査結果

1. 東芝および同社の国内主要関係会社（計30社）と取引のある埼玉県内の企業は780社となり、取引関係別では「仕入先・下請先」が400社、「販売先」が418社となった。
2. 市区郡別では、「川口市」（97社）が最多となり、「川越市」（37社）、「熊谷市」（34社）、「深谷市」（29社）、「所沢市」（28社）と続いた。
3. 年売上高別では、「1～10億円未満」が354社で最多となり、「1億円未満」が266社で続き、10億円未満の企業が全体の約8割を占めた。
4. 業種別では、「仕入先・下請先」では「一般貨物自動車運送」（22社）、「販売先」では「電気配線工事」（80社）が最多となった。