レポート

生命保険業界の動向と展望

2025/08/29

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

生命保険

2024年度
2025年度

■SUMMARY

国内の生命保険市場は、日本生命保険、明治安田生命保険、第一生命保険、住友生命保険が4大生保と呼ばれ、これに加えて郵政民営化により設立されたかんぽ生命が業界大手の一角を占める。

近年は、個人に合わせたオーダーメード型の保険を提供する外資系生命保険会社や、低価格を売りにしたネット専業の生命保険会社が台頭し、業界構造は変化している。国内市場は少子高齢化の影響を受けて縮小が続いており、各社は医療保険・がん保険・介護保険などの第三分野保険への注力を強めている。

人口減少と若年層の保険加入率低下により、国内市場の環境は厳しく、2035年以降は団塊世代の死亡数増加に伴う契約者減少と保険金支払い増加が懸念される。これに対応するため、国内企業の再編や海外展開、異業種への新規参入が進むと予想される。

市場動向を見ると、2023年度の生命保険市場は収入保険料、資産運用収益ともに好調であったが、2024年度はいずれも減少、国内では非保険領域の拡大を目指す動きが見られた。2025年度は成長が見込める海外への展開が進む見通し。

このレポートでは、国内生命保険業界の最新動向や市場展望、業績動向について解説する。また、業界が直面している課題やリスク、非保険領域の拡大や海外展開の取り組みについても述べる。市場動向については、2023年度から2025年度までの収入保険料や資産運用収益の推移、企業の業績動向については2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 生命保険業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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