レポート神奈川県内スーパーマーケット業績動向調査(2022年度)
オーケーが売上高トップ 物価高などコスト増で「減益」企業が増加 ~ 上位50社の売上合計1兆9433億円、前年度比3.1%増 ~
はじめに
2022年度のスーパーマーケット業界を取り巻く環境は、外食需要の回復はみられたものの、引き続き高い内食需要と節約志向、値上げの動きなどもあり、概ね堅調に推移したと言えよう。一方で、原材料価格や人件費、光熱費の高騰を十分に価格転嫁できず、減益を余儀なくされたところもみられた。今後も少子高齢化の影響で中長期的に市場の縮小が予想されるなか、ディスカウントストアやドラッグストアの業界参入などさらなる競争激化によって、二極化が進む可能性が高い。
帝国データバンク横浜支店は、企業概要データベース「COSMOS2」(147万社収録)や会社公表業績をもとに、2022年度決算の年売上高が判明した、神奈川県に本店があり実店舗を持つスーパーマーケット・各種食品小売業の上位50社を抽出。売上高や利益の推移などを分析した。
調査結果
- 2022年度の県内スーパーの売上高ランキングを見ると、トップはオーケー(株)(横浜市西区)。首都圏を地盤として継続的な新規出店などを背景に売上高は約5534億1200万円を計上した。2位は(株)ロピア(川崎市幸区)で、売上高は約2695億円(前年度比約9.2%増)。3位はイオングループのまいばすけっと(株)(横浜市神奈川区)で、売上高は約2244億6200万円(同6.5%増)となった
- 神奈川県内に本店があるスーパーマーケットのうち、売上高上位50社について2020年度~2022年度決算の年売上高合計をみると、2022年度は1兆9433億7400万円。前年度(2021年度)と比べて584億5900万円増加(約3.1%増)した。但し、内食需要が高まった2020年度をピークに伸び率は低下傾向にある
- 上位50社について、前年度の売上高と比較すると、「減収」企業(25社)が「増収」企業(19社)を2年連続で上回った。また、利益(当期純利益)においても、「減益」企業(28社)が「増益」企業(7社)を大幅に上回った
- 前年度と比較して売上高は増加しているものの、コスト増を背景として「増収減益」となった企業が3割以上を占めた
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