レポート

特別企画 : 道内タクシー業者199社の経営実態調査

減車政策のなか総収入高は微増にとどまる ~ 業歴50年以上でも4割が減収に ~

2016/05/27

はじめに

タクシー業界を取り巻く環境が変化している。2002年の道路運送法改正で、タクシー事業者の参入規制が免許制から許可制に緩和されたことで、タクシー事業への新規参入が相次ぎ車両数が増加した。リーマン・ショック以降、輸送人員の減少が続くなかで、車両の過剰供給や、運転手の賃金低下、安全性が問題視され、車両数を規制する動きとなった。国は2009年にタクシー特別措置法を制定、札幌交通圏でも2015年11月1日付で特定地域に指定された。

一方、タクシー業界ではタクシー・ハイヤーの「配車アプリ」や、スマートフォンを活用した「Uber(ウーバー)」などの配車サービスを開始するなど、IT化の波が訪れており、今後はこうしたIT化に加えて、一般ドライバーがマイカーを利用し有料で客を送迎する「ライドシェア」の流入で、業者間の競合が激化する可能性がある。

帝国データバンク札幌支店は、2016年4月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(146万社収録)の中から、2015年(2015年1~12月期)決算の年収入高が判明した道内タクシー業者199社を抽出し、収入高推移、業歴別、従業員規模別について分析した。

調査結果

  1. 道内タクシー業者199社のうち、2014年および2015年の年収入高が判明した181社を対象に年収入高総額を比較すると、2015年は658億6600万円となり前年比1億9700万円増(0.3%増)の微増となった
  2. 2015年、2014年、2013年の年収入高が判明した175社の動向をみると、2015年は「増収」企業が30社(構成比17.1%)、「減収」企業が67社(同38.3%)となり、「横ばい」企業が78社(同44.6%)と4割強を占めた。「増収」企業は2014年の47社から17社減少した
  3. 業歴が判明した198社の内訳をみると、「50~100年未満」(136社、構成比68.7%)が最多
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先

担当部署

お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 札幌支店 TEL:011-272-3933 FAX:011-272-2934