はじめに
2月は、例年よりも暖かくなったことで春物商品が好調となる企業が多くみられ、最初の宣言下より人出が減っていないことが度々報じられたが、依然として外出自粛や営業時間短縮の影響を受ける結果となった。小売業が新型コロナウイルスによる売り上げ減少の影響を受け始めて1年が経過したが、感染者数は下げ止まりを見せ、感染「第4波」も警戒されるなど、見通しは不透明なままだ。
帝国データバンクでは、アパレルを中心とした衣服類販売を手がける上場企業(または上場グループ中核企業)のうち、HPなどで月次売上高をリリースしている24社について、2021年2月分の全店実績を集計し、分析した。
■月次売上高の集計方法等は、リリース企業の手法・方針に準ずる
調査結果
- 1 集計対象24社のうち、2021年2月の月次売上高が全店ベースで前年同月(2020年2月)を上回ったのは6社(構成比25.0%)、下回ったのは18社(同75.0%)。下回った企業は2021年1月の20社から2社減少した。気候が暖かくなったことで、春物商品が好調としている企業が多くみられたが、緊急事態宣言の解除が見送られたことなど、引き続き新型コロナの影響を受けた結果となった。TOKYO BASEは中国と国内での新規出店やオンライン販売が売り上げに寄与し、増加率でトップとなった
- 2 前年同月を下回った18社をみると、減少幅が10%~30%未満となった企業が約6割となった。1月は前年同月比の減少幅が30%以上となった会社が9社と急増したが、2月は3社に減少した。緊急事態宣言は3月21日をもって解除となったが、一部地域では感染者数が増加傾向にあり、今後の動向は流動的とみられる
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 東京支社 情報統括部 TEL:03-5919-9341 FAX:03-5919-9348