レポート群馬県内のEV普及の影響/参入企業の実態調査(2023年)

EV事業参入は全産業の1割強 本格化への課題多く ~ EV普及で「プラスの影響」は10.8%、「マイナスの影響」は22.3%と2倍強 ~

2023/10/24
環境  輸送機械  アンケート

はじめに

EVシフトが加速している。米テスラ、中国BYDなどが世界市場で先行し、新車販売にEVが占める比率は中国で3割、EUで1割を超えた。北米や東南アジアにおいても無視できない存在となりつつある。日本における同比率はいまだ2%に満たないが、自動車メーカーの研究開発、設備投資状況やインフラ整備の動向を見る限り、今後EVに多くの経営資源が投入されていく可能性は高い。
そこで、帝国データバンク群馬支店では、EV普及の影響、参入の意向についてアンケート調査を実施した。

■調査期間は2023年7月18~31日、調査対象は全国2万7,768社で、有効回答企業数は1万1,265社(回答率40.6%)、うち、群馬県は474社で、有効回答数は166社(回答率35.0%)。EVに関する調査は、2021年6月、2022年7月に続いて今回で3回目
■本調査における詳細データは景気動向オンライン(https://www.tdb-di.com)に掲載している

調査結果

  1. EV普及による業績への影響
    ・EVの普及による「マイナスの影響」は22.3%と「プラスの影響」(10.8%)の2倍超。「影響はない」(36.7%)、「分からない」(30.1%)の合計は7割近くに達する
    ・規模別、「プラスの影響」がある「大企業」は21.4%、「中小企業」(9.9%)を11.5ポイント上回る。従業員数では「51~100人」が25%と4社に1社が「プラスの影響」を見込む
    ・全国の地域別、「プラスの影響」は『北関東』の13.8%がトップ。「マイナスの影響」は既存の自動車産業の中心地である『東海』が20.6%で突出
  2. EV事業への参入
    ・EV市場への参入、全体の1割強が『参入済みもしくは参入予定』。何らかの形でEV市場に関わっていく意向あり
    ・規模別、「中小企業」の『参入済みもしくは参入予定』割合が11.8%、「大企業」を4.7ポイント上回る
    ・全国の地域別、『参入済みもしくは参入予定』が最も高いのは『北関東』の14.0%。次いで『東海』の13.0%
    ・業界別、『参入済みもしくは参入予定』が最も高いのは『製造』の21.4%。次いで『小売』の20.0%
詳細はPDFをご確認ください

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