はじめに
クリスマスケーキ、おせちに続き、恵方巻にも「値上げの波」が押し寄せ、1本当たり平均価格が前年から70~160円前後アップするなど値上げ傾向が鮮明となった。ただ、現時点では集客の目玉として、低価格の恵方巻では価格を据え置くなど戦略的な動きがみられるほか、値上げする場合も具材をランクアップするなど、値上げ感を和らげるといった工夫がみられた。足元では2023年正月シーズンのおせちに続き、自宅での贅沢「イエナカ需要」として高額商品については売れ行きが堅調といった動きもあり、値上げによる購買への影響はおせち同様、限定的となりそうだ。
一方で、調査対象となった企業の多くが店頭やWEBによる恵方巻の「予約制」を導入していた。数量限定の予約による受注生産では大幅な売り上げ増加が見込めない反面、需要に見合った販売により「廃棄コストの低減につながる」メリットもある。食品の価格高騰が続くなか、食材コストの抑制策として今後の季節商材に予約販売制が定着していくか注目される。
調査結果
- 食品ロス削減対策で広がる恵方巻の「予約制」、コスト削減メリットで定着するか注目
- のり、たまご、サーモンも…恵方巻きに「値上げの波」 低価格品と高級志向品で傾向に違いも
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