レポート九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング(2016年度)

上位50社の合計売上高、3.1%増で2年ぶりに増加 ~ 売上高伸び率は「アペックスコーポレーション」がトップ ~

2017/12/28
サービス

はじめに

一般社団法人日本フードサービス協会が2017年7月に発表した2016年(平成28年)の外食産業市場規模(料理品小売業を含む広義)は32兆4214億円と、前年に比べて1.3%増加した。居酒屋などの料飲主体の業態はやや伸び悩んだものの、持ち帰り弁当店や総菜店などの「料理品小売業」(弁当給食を除く)の伸び率が5.6%に達するなど、「飲食」に比べて「中食」分野の成長が際立っている。

帝国データバンク福岡支店では、企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から、九州・沖縄地区(以下、九州)に本社を置き、外食事業を主業とする企業を抽出。売上高上位50社の2016年度(2016年4月期~2017年3月期)の売上高や税引き後利益、その伸び率などをまとめた(売上高には一部推定を含む)。

なお、本調査でいう「外食」には、レストランなど飲食店における「飲食」事業をはじめ、持ち帰り弁当や宅配サービスなど料理品小売業に分類される「中食」事業、病院・学校などにおける「給食」事業も含めて集計した。

本調査は2017年2月(2015年度調査)に続く17回目。

調査結果

  1. 2016年度の売上高ランキングは(株)プレナス(東証一部、福岡市)が14年連続のトップ
  2. 2016年度の売上高伸び率ランキングは(株)アペックスコーポレーション(福岡県久留米市)がトップ。前年度トップの(株)やまや食工房(福岡市)が2位
  3. 売上高上位50社の2016年度の合計売上高は4834億7100万円で、前回調査(2015年度)に比べて3.1%増加。増加は2年ぶりで過去最高を更新
  4. 前年度売上高との比較が可能な46社中「増収」企業は32社(構成比69.6%)となり、構成比は2年連続で増加。一方、税引き後利益が「赤字」となった企業が8社(構成比17.4%)、「減益」企業も14社(同30.4%)にのぼるなど損益が悪化した企業も増加
  5. 2016年度は33件の倒産が発生。2017年度は8カ月間(4~11月)の累計で31件に達しており、過去最多だった2013年度(54件)に迫る可能性も
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