はじめに
日産自動車に続き、SUBARUの群馬製作所(群馬県太田市)においても無資格者による新車の完成車検査を行っていたことが10月下旬に判明した。日産の無資格検査問題を受け、社内調査を進めるなかで発見したという。今後、SUBARUグループと取引のある下請企業にも影響を及ぼす可能性がある。
帝国データバンク大宮支店は、企業概要データベース「COSMOS2」(147万社収録)の中から、SUBARUグループと直接、間接的に取引がある下請企業(一次下請先、二次下請先)を抽出し、業種別、規模別などの調査・分析を行った。
■調査対象は、SUBARU本体のほか、同社の2016年度・有価証券報告書に記載がある連結子会社で、自動車および自動車部品の製造・物流・保管に関わる子会社5社(富士機械、イチタン、桐生工業、スバルロジスティクス、東扇島物流センター)の計6社とした。
■抽出条件は、製造業、卸売業、サービス業の3業種<食品などSUBARUグループの本業と関連の薄い業態は除く>で、資本金3億円以下の企業(個人含む)を「下請先」とした。
■SUBARUグループの複数社と取引関係がある企業については「1社」としてカウントした。
■取引の有無、売上高、所在地は最新のものとしたが、弊社調査後に変動している可能性もある。
調査結果
- SUBARUグループの下請企業の合計は全国で8776社。このうち「埼玉県」は一次下請先72社、二次下請先578社となり、合計650社で全国順位は5番目。
- 埼玉県内の所在地別(一次・二次合計)では、「川口市」が103社(構成比15.8%)でトップ。以下、「さいたま市」81社(同12.5%)、「熊谷市」と「川越市」がそれぞれ26社(同4.0%)。
- 業種別では、「製造業」が圧倒的に多く全体の7割強。小分類の一次下請先は「自動車部分品製造」、二次下請先は「金型・同部分品等製造」がそれぞれ最多。
- 従業員別では、100人未満が全体の9割強、年商規模別では、「1億~10億円未満」が最多となるなど、小規模企業が多い傾向に。
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