レポート四国地区 食品メーカー主要20社 業績動向調査（2018年度）

はじめに

食品業界は景気に左右されにくい業界であるものの、人口減少を背景に国内市場の成長余力は限られている。また、少子高齢化や単身世帯の増加、女性の社会進出などで消費者の食行動が変化しており、その変化に合わせた商品開発に注力するほか、大手企業では中国・アジア圏を中心に現地法人や合弁会社を積極的に設立するなど海外展開を加速させている。

今回、帝国データバンク高松支店は、食品メーカーの業績動向を探るため、2019年9月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」（147万社収録）の中から、2014年度（2014年4月期～2015年3月期）から2018年度（2018年4月期～2019年3月期）まで5年間の決算の年売上高と利益額が比較可能な、四国地区に本社が所在する食品メーカー主要20社を抽出し、年売上高別、利益額（当期純利益）別、売上高ランキングについて分析した。

■分析対象＝TDB産業分類で「食料品・飲料製造業」を主業とする企業

調査結果

1. 2018年度の年売上高合計は2846億5400万円
   前年度と比べて48億3900万円（1.7％）多く、過去5年で最高に
2. 2018年度の利益額合計は43億2400万円
   前年度と比べて1億2500万円（2.8％）少なく、2年連続で減少