レポート

出版・新聞業界の動向と展望

2025/10/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

出版社、出版取次

2024年度
2025年度

書店

2024年度
2025年度

電子書店・電子書籍取次

2024年度
2025年度

新聞社

2024年度
2025年度

SUMMARY

出版市場は1996年をピークに縮小傾向が続き、インターネットや電子出版の普及により雑誌の販売部数や広告収入は大幅に減少した。近年は電子コミックを中心に電子出版市場が拡大し、出版市場全体の約3分の1を占めるまでに成長しているが、伸び率は鈍化傾向にある。新聞は過去20年間で発行部数・売上高ともに6割弱に縮小し、事業の多角化やコスト削減が進められている。

業界の課題は、紙媒体の販売減少に歯止めがかからないこと、広告収入の低迷、物流や人手不足による配送網の維持、資材価格の高騰などである。さらに、書店数の減少や返品問題も深刻化しており、政府は書店活性化策を打ち出している。新聞業界では夕刊休止や販売店統廃合が進む一方、デジタル事業やイベント、不動産活用など新たな収益源の確保が急務となっている。また、生成AIによる著作権侵害問題も浮上し、業界全体で対応が求められている。

このレポートでは、出版業界の最新動向や市場展望、業界が直面する課題と対応策について解説する。電子出版の成長と鈍化、紙媒体の構造的な減少、新聞業界の多角化、書店支援策、生成AIによる著作権問題なども取り上げる。市場動向については、2023年から2025年までの出版物販売金額や新聞発行部数の推移を整理し、業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 出版社、出版取次の業績動向
  • 書店、電子書店・電子書籍取次の業績動向
  • 新聞社の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
TDB REPORT ONLINEへ