レポート九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング(2022年度)
2022年度の売上高合計は前年度比24.8%減 ~ 損益が改善した企業、時短協力金もあって前年度比2社増の28社 ~
はじめに
一般社団法人日本フードサービス協会が2023年1月に発表した2022年(令和4年)の外食産業の市場動向調査によると、合計売上高前年比13.3%増となったが、19年比では5.8%減とコロナ前の売上を回復していない。3月のまん延防止等重点措置による営業制限が解除後も、夜間の外食需要と企業の大口宴会需要は戻らない状況が続き、業態間に明らかな差が見られ、テイクアウト・デリバリーに加え、注文方法の多様化などから「ファストフード」が好調を維持するなど、飲食店業界内においても明暗が分かれているのが現状だ。
帝国データバンク福岡支店では、企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から、九州・沖縄地区(以下、九州)に本社を置き、外食事業を主業とする企業を抽出。売上高上位50社の2022年度(2022年4月期~2023年3月期)の売上高や税引き後利益、その伸び率などをまとめた(売上高には一部推定を含む)。
なお、本調査でいう「外食」には、レストランなど飲食店における「飲食」事業をはじめ、持ち帰り弁当や宅配サービスなど料理品小売業に分類される「中食」事業、病院・福祉施設などにおける「給食」事業も含めて集計した。
本調査は2022年11月(2021年度調査)に続く23回目。
調査結果
- 2022年度の売上高ランキングは、ファミリーレストラン「Joyfull」を展開するジョイフルグループ(福証、大分市)がトップ
- 2022年度の売上高伸び率ランキングは(株)ディーズプランニング(那覇市)がトップ。以下、(株)Be bloom(福岡市)、(株)タケノ(福岡市)と続いた
- 売上高上位50社の2022年度の合計売上高は前年度比24.8%減の3049億500万円と、3年連続で減少した
- 前年度売上高との比較が可能な48社のうち「増収」企業は39社(構成比81.3%)となり、4年ぶりの30件台。他方、損益が改善した企業は前年度比2社増の28社(構成比58.3%)となった
- 倒産(法的整理のみ、負債1000万円以上)件数は、前年度比14.0%増の49件(6社増)となった。コロナ関連融資等の返済開始もあって、前年度を上回った
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