レポート紙・パルプ業界の動向と展望

2024/01/30
紙・パルプ

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■洋紙、板紙製造業の業績動向
■洋紙代理店、紙卸商の業績動向
■段ボール製造業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図

■業界の概要

需要構造変化に対応し、海外進出、新製品開発に活路を見いだす

紙・パルプ業界は、新聞用紙、印刷・情報用紙、衛生用紙、段ボール、包装用紙等、生活必需品となる紙・板紙を供給している。

「典型的な装置産業」であるため、設備投資のための借入金が多く、負債比率や減価償却費が高水準であり、需要が減少すると過剰設備を抱えるリスクがある。また、紙という性質上、製品の差別化が難しく、製造・販売ともに競争が激化している。

電子媒体の拡大やペーパーレス化、テレワーク普及などで、印刷・情報用紙の需要が減少する一方、ネット通販の拡大などで段ボールの需要が増加し、家庭紙も復調傾向にある。

需要構造が変化する中、各社は海外進出の強化や脱プラスチックの動きを受けた新製品開発などに活路を見いだす。

紙の需要減少に対応し、二強を軸に業界再編が進む可能性も

業界構造としては、2019年3月に三菱製紙を持分法適用会社化した王子ホールディングスと、日本製紙による二強体制が確立している。近年は設備投資の削減などを目的に業務提携が進んでおり、二強を軸とした再編が進む可能性もある。

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

洋紙・板紙製造

2022年度
2023年度

洋紙代理店、紙卸商

2022年度
2023年度

段ボール製造

2022年度
2023年度
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