レポート

四国地区タクシー業者201社の経営実態調査

総収入高は2年連続で微増 ~ 2015年「愛媛」「高知」は増加、「香川」「徳島」は減少 ~

2016/06/17

はじめに

ここ数年でタクシー業界を取り巻く環境が変化している。2002年の道路運送法改正でタクシー事業者の参入規制が免許制から許可制に緩和され、タクシー業界に新規参入が増加した。リーマン・ショック以降、輸送人員が減少するなか、一定の地域ではタクシー車両の大幅増加で経営環境が悪化。運転手の賃金低下や安全性が問題視され、車両数を規制する動きとなった。これを受けて2009年にタクシー特別措置法が制定され、特定地域では減車に向けた話し合いが進んでいる。

2020年の東京五輪開催に伴うインバウンド需要など多様化したニーズに対応すべく、タクシー業界はタクシー・ハイヤーの「配車アプリ」や、スマートフォンを活用した「Uber(ウーバー)」などの配車サービスを開始するなど、IT化の波が訪れている。今後はこうしたIT化に加えて、一般ドライバーがマイカーを利用し有料で客を送迎する「ライドシェア」の流入で、業者間の競合が激化する可能性がある。

帝国データバンク高松支店では、2016年4月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(146万社収録)の中から、2015年(2015年1~12月期)決算の年収入高が判明した四国4県に本店を置くタクシー業者201社を抽出し、総収入高や収入高推移、業歴、従業員規模について分析した。

調査結果

  1. 総収入高は2013年まで2年連続で減少が続いていたが、その後は2年連続で微増
  2. 2015年の 増収減状況は「増収」(構成比20.4%)が「減収」(19.8%)を上回る 「香川県」だけが「減収」が「増収」を上回る
  3. 業歴別では「50~100年未満」が(構成比58.0%)で最多。30年以上の業歴を持つ企業が87.0%を占める
  4. 従業員数別では「10~100人未満」が(構成比68.2%)でトップ。98.1%が従業員100人未満
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