レポート中国地方 建設業者の倒産動向調査(2022年上半期)

建設業の倒産28件、業種別でトップに ~ 5年連続で最多だった「小売業」は2割を下回る ~

はじめに

2022年上半期(1月~6月)における中国地方の倒産件数は122件だった。上半期ベースでは、過去10年で最も少なかった。2020年から引き続くコロナ禍が経済活動に幅広く悪影響を及ぼしているものの、実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)、雇用調整助成金など手厚い資金繰り支援で倒産は抑制傾向で推移しているといえる。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて事業の継続を断念した全国の「新型コロナウイルス関連倒産」について、業種細分類別でみると「建設業」は「飲食店」に次いで2番目に多くなっているほか、工期の延長、新規工事の取りやめ・先送りに加え、職人や技術資格者の人手不足による受注機会の損失により業況が安定しないケースが見受けられる。

帝国データバンク広島支店では2022年上半期における『建設業者』の倒産動向について、負債規模別、資本金別、業歴別、従業員数別、中国5県別について集計・分析した。


■負債額1000万円以上・法的整理のみを対象(法人・個人含む)とする

調査結果

  1.   中国地方での2022年上半期(1月~6月)の倒産、『建設業』(28件・構成比23.0%)が業種別で最も多く
  2.   負債規模別、『1000万円~5000万円未満』が39.3%で最多
  3.   資本金別、『100万円~1000万円未満』が4割を超える
  4.   業歴別、『30年以上』が半数を占める
  5.   従業員数別(役員、パート・アルバイト除く)、『10人未満』が8割を超える
  6.   中国5県別、『広島県』が5割を占める
詳細はPDFをご確認ください

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