レポート

住宅設備機器業界の動向と展望

2025/08/29

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

住宅設備機器

2024年度
2025年度

■SUMMARY

住宅設備機器業界は、住宅で使用されるキッチンやバス、トイレ、給湯器、窓、ドアなどの設備機器の製造、販売、施工を行う。これらの機器は日常生活を支える基本的なインフラであると同時に、住宅の機能性や快適性を向上させる役目を担う。近年では、省エネ性能やIoT対応などの技術革新が求められる中、業界内の経営統合や提携が進み、大手企業による寡占化傾向が強まっている。

業界の主な課題として、新設住宅着工戸数の減少や人口減少、少子高齢化による国内市場の縮小が挙げられる。一方で、政府の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」や「住宅省エネ2025キャンペーン」などの支援事業がリフォーム市場を活性化させており、住宅設備機器業界にとっても追い風となっている。また、長期的には市場縮小が予想される中、業界各社は成長を支える重要な戦略として、海外展開も加速している。

市場動向を見ると、2023年度は新設住宅着工戸数や製品出荷台数が減少したが、リフォーム分野では省エネ改修や蓄電システム、太陽光発電システムの需要が堅調に推移した。2024年度も新設住宅着工戸数や製品出荷台数は減少傾向が続いているが、賃貸用やマンションの需要が堅調で、物件の高付加価値化に伴う需要増が見られた。2025年度は新築住宅の減少傾向が続くものの、省エネ志向の高まりによる改修需要の増加が期待される。

このレポートでは、住宅設備機器業界の最新動向や市場展望、企業の業績動向について解説する。また、業界が直面している課題や、政府の支援事業、自治体の取り組みなどについても述べる。市場動向については、2023年度から2025年度までの出荷台数や新設住宅着工戸数の推移を解説し、企業の業績動向では2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 住宅設備機器製造業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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