はじめに
四国では、公共工事は比較的増加傾向にあり、住宅販売も好調に推移している。TDBの景気DI調査でも、建設業は、全業種のなかで最も好調な業種となっている。では、建設業界に資材を提供している木材・建材卸売業者の動向はどのように推移しているのだろうか。
そこで、帝国データバンク高松支店では、四国での木材・建材卸売業者の動向を探るため、2013年度から2015年度の売上高、利益額(当期利益、以下同じ)、従業員数の変化を捉えるとともに、売上高上位企業を抽出した。
■今回の調査は、四国に本社を置く「木材・竹材卸売業」、「セメント卸売業」、「板ガラス卸売業」、「建設用石材・窯業製品卸売業」、「その他建設資材卸売業」、「サッシ卸売業」を主業とする企業のうち、2013年度(2013年4月期~2014年3月期)、2014年度(2014年4月期~2015年3月期)、2015年度(2015年4月期~2016年3月期)の年売上高が比較可能な731社を対象に実施。
調査結果
- 四国に本社を置く木材・建材卸売業者731社の2015年度の総売上高は前年度比2.0%減の2835億1000万円。
- 上記731社のうち、2015年度に増収だった企業数は169社(23.1%)となり、減収の303社(41.5%)より少なかった。2014年度の増収企業数(301社・41.2%)と比べると減少していた。
- 上記731社のうち、3年度連続で利益額が比較可能な285社の2015年度の利益額合計は前年度比7.4%減の25億7700万円であった。151社(53.0%)の企業が減益となっており、2014年度と比べて23社増加していた。
- 上記731社のうち、3年連続で従業員数が判明している714社の2015年の従業員総数(正社員のみ、役員・パートなどを除く)は5,139人。2014年と比べて1.9%減と微減であった。
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