レポート栃木県内における東芝グループ国内主要企業の取引先実態調査
グループ主要関係会社の取引先、栃木県内に196社 ~ 取引先の78%が年商10億円未満の中小企業 ~
はじめに
深刻な経営難に陥った(株)東芝。2月14日の記者会見では、4~12月期の自己資本が1912億円の債務超過になったことが公表された。株価は180円台に低迷し、東証2部への指定替えや、場合によっては上場廃止の可能性も懸念されている。大田原市にある東芝メディカルシステムズ(株)の売却を実施したほか、稼ぎ頭の半導体事業までも分社化、株式売却を検討している。同社との取引関係にある県内企業は、大きな影響を受ける可能性があると云えよう。
そこで、帝国データバンク宇都宮支店では、自社データベースである企業概要ファイル「COSMOS2」(146万社収録)の中から、栃木県内に本社を置く東芝および同社の国内主要関係会社※と取引のある企業について分析した。
※調査対象は東芝および東芝の有価証券報告書(2016年3月期)に主要な関係会社として社名が記載されている企業の中で現在も傘下にある24社(次頁表)。東芝グループの取引先実態調査は、2015年8月に続いて2回目。
調査結果
- 東芝および同社の国内主要関連会社(計24社)と取引のある企業は、栃木県内に196社ある事が判明した。取引関係別では「仕入先・下請先」が80社、「販売先」が129社である。
- 市郡別では、「宇都宮市」が73社でトップ、全体の約37%が所在している事が分かった。次いで「鹿沼市」が22社、「足利市」が15社の順であった。
- 売上高別では、「1~10億円未満」が115社で最多となり、10億円未満の企業の構成比は78.0%となった。
- 業種別では、「仕入先・下請先」では「一般貨物自動車運送業」が6社で最多、「販売先」では「一般電気工事業」が46社と最多となった。
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 宇都宮支店 TEL:028-636-0222 FAX:028-633-5639