レポート「食品主要105社」価格改定動向調査(12月)
23年の食品値上げ、4000品目突破 値上げペース「今年超え」 ~ 来年2月は「10月級」の値上げラッシュ可能性 ~
はじめに
年内の「値上げラッシュ」は10月を最大の山場としてピークアウトしているほか、12月の値上げもゼリー類など局所的なものにとどまる。そのため年末までの短い間、消費者生活面では新たな「値上げ」から距離を置くことができそうだ。
一方で、来年値上げする予定の品目数は11月末時点で4000品目を超えた。今月中にも計画ベースで累計5000品目に到達する見込みで、特に2月は今年10月に匹敵する規模の値上げラッシュとなる可能性がある。落ち着きを取り戻しつつある米ドル・円為替相場も、今年はじめに想定されていた1ドル・110円台と比較すれば依然として大幅な円安水準であり、原油高などエネルギー価格上昇も重なって、輸入に頼る食用油や食材などではコスト上昇圧力が高止まりしたままとなっている。今後も大きく引き上げられる予定の電気・ガス代など、コスト上昇圧力が解消される見込みは薄く、来春は今年を上回る「値上げラッシュ」が到来する可能性が高い。
■品目数および値上げは、各社発表に基づく。また、年内に複数回値上げを行った品目は、それぞれ別品目としてカウントした。値上げ率は発表時点における最大値を採用した。なお、価格据え置き・内容量減による「実質値上げ」も対象に含む
調査結果
- 来年2月は今年10月級の記録的値上げとなる可能性、今月中に5000品目到達も
- 2023年も値上げラッシュ続く 「3000品目」2月に集中、今年を上回る
- 輸入ウィスキーなど洋酒、焼酎など「酒類・飲料」の値上げが先行 円安で輸入コスト増響く
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