レポート

ガラス業界の動向と展望

2025/10/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

板ガラス製造

2024年度
2025年度

ガラス製品製造

2024年度
2025年度

SUMMARY

ガラス業界は、建築、自動車、電子機器、家庭用品など幅広い分野に不可欠な素材を供給している。主な製品には板ガラス、容器ガラス、特殊ガラス、光学ガラス、ガラス繊維などがあり、住宅やビル、自動車の窓、スマートフォンのディスプレイ、光通信ケーブルなど、生活と産業の双方を支えている。板ガラスの国内市場は寡占構造であり、業績は主な需要先である建設・自動車などの業界動向や原燃料コスト、為替レートに大きく左右される。近年は省エネ性能を高める高機能ガラスや太陽光発電向けガラス、電子材料向け特殊ガラスなど、高付加価値製品の需要が拡大している。

業界の課題は、供給過剰を生みやすい生産構造、原材料・エネルギーコストの高騰、物流費の上昇、海外からの低価格品との競争などである。また、国内市場では住宅着工数の減少が続き、建築用ガラスの需要は伸び悩む。こうした中、企業は高断熱ガラスや真空ガラスなど環境対応製品の開発、物流効率化、海外市場開拓などで収益基盤の強化を図っている。

このレポートでは、ガラス業界の最新動向や市場展望、業界が直面する課題と対応策について解説する。高付加価値化や環境対応、物流問題、海外展開の動きなども取り上げる。市場動向については、2023年から2025年までの販売金額や需要分野別の推移を整理し、業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 板ガラス、ガラス製品製造業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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