レポート

セメント業界の動向と展望

2025/08/29

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

セメント製造

2024年度
2025年度

セメント二次製品製造

2024年度
2025年度

■SUMMARY

セメント業界は、インフラ整備や建築物の建設に欠かせないセメントを製造・販売する。セメント主原料の石灰石は国内自給率100%であるが、製造過程で必要な石炭は輸入に依存しており、石炭価格の変動が企業収益に大きな影響を与える。近年では、セメント製造時に大量の二酸化炭素を排出することから、環境負荷低減のために石炭への依存度を減らし、代替燃料として廃プラスチックの利用などの取り組みが求められている。

市場動向を見ると、2023年度のセメント生産量と販売量はともに減少した。また、石炭価格の高止まりがコスト増を引き起こし、輸出の低迷にもつながった。2024年度も生産量、販売量ともに減少が続いた一方、輸出は3年ぶりに増加した。2025年度の見通しでは、セメントの国内需要は依然として低迷が予想されるが、輸出は堅調に推移する見込みである。セメント二次製品製造業においては、防災・減災やインフラ維持の需要が期待されている。

業界の課題として、石炭価格の高騰や資材費の上昇、公共事業および住宅着工戸数の減少による国内需要の低迷などが挙げられる。また、セメント製造時の二酸化炭素排出量削減に向けた技術革新や環境対応も急務である。

市場動向を見ると、2023年度のセメント生産量と販売量はともに減少した。また、石炭価格の高止まりがコスト増を引き起こし、輸出の低迷にもつながった。2024年度も生産量、販売量ともに減少が続く一方、輸出は3年ぶりに増加した。2025年度の見通しでは、セメントの国内需要は依然として低迷が予想されるが、輸出は堅調に推移する見込みである。セメント二次製品製造業においては、防災・減災やインフラ維持の需要が期待されている。

このレポートでは、セメント業界の現状や課題について詳述する。また、輸出市場の動向や国内外の需要予測についても解説する。市場動向については、統計に基づき2023年度から2025年度までのセメント生産量・販売量の推移や、官需・民需の変動について分析し、企業の業績動向では2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • セメント製造業の業績動向
  • セメント二次製品製造業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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