レポート

中古自動車業界の動向と展望

消費者への信頼回復と電動化への対応が問われる

2026/07/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

中古自動車

2025年度
2026年度

■SUMMARY

中古自動車業界は、個人や新車ディーラーなどから車両を仕入れる買取、事業者間の取引市場を運営するオートオークション、消費者に車両を販売する小売りの三つの業態を中心に構成される。近年は、買取から販売までを一体的に手がける事業者や、下取り車を自社の流通網で販売する新車ディーラーが増えるなど、従来の業態区分を越えた事業展開が進んでいる。個人間売買の仲介やオンライン商談、AIを活用した査定など、新たな流通・販売手法も広がっている。

足元では、新車の供給正常化によって代替需要が一服する一方、物価上昇や新車価格の上昇を背景に、比較的購入しやすく維持費も抑えられる中古軽自動車やコンパクトカーへの需要が堅調である。海外では、日本車の品質や耐久性への評価に加え、為替環境も追い風となり、新興国への輸出が拡大している。また、ハイブリッド車や中古EVの流通が進み、電動車の取扱いが国内外で新たな取り組みとして注目される。

主な課題は、不適切な価格表示や車両状態の説明不足、整備をめぐる不正などで損なわれた消費者の信頼を回復することである。支払総額の表示、車両情報や整備工程の公開、故障診断の活用など、取引の透明性向上が求められる。このほか、人口減少や若者の車離れ、所有から利用への意識変化、人材不足や仕入れ価格の変動も経営上のリスクとなる。

このレポートでは、中古自動車業界の構造と市場概況を整理する。市場動向では、中古車登録・届け出台数や中古車輸出台数などから国内の中古車需要と輸出環境について述べる。業績動向では主要企業の2024年度、2025年度の実績と2026年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 中古自動車販売業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
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