レポート

クレジットカード業界の動向と展望

キャッシュレス化が進む中で問われる利便性と安全性

2025/12/29

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

クレジットカード

2024年度
2025年度

SUMMARY

クレジット業界は、商品やサービスの代金を後払いできる仕組みを提供する金融サービス全体を指し、カード発行、決済ネットワークの提供、利用者の与信管理、支払い代行などが主要な業務となる。

加盟店手数料や年会費、決済手数料などが収益源となっており、国際ブランドが決済インフラを支えている。政府がキャッシュレス決済比率80%を目指し環境整備を進めていることもあり、カード保有枚数および利用額は増加傾向で、業界規模は長期的に拡大している。

 足元では、金利上昇や返済に対する慎重姿勢から、借入関連の利用が伸び悩んでいるが、EC市場の拡大やスマホ決済の普及、訪日客の増加などを背景にショッピング利用は大幅に伸びている。決済額の増加や旅行需要の回復が追い風となるなか、各社はポイント還元やデジタル機能強化などで競争力向上を図っている。また、決済領域にとどまらず、保証サービスや投資関連サービスなど新領域に展開する動きも広がっている。

 課題としては、不正利用の増加にともなうセキュリティ対策の高度化、会員獲得競争の激化、地域や年代によるキャッシュレス普及のばらつきなどがある。また、不正利用による損失額の拡大傾向や返済能力を超えた過剰与信も問題視されており、対策が求められている。

このレポートでは、クレジット業界の市場構造、決済動向、キャッシュレス化の進展、セキュリティや規制の動きなどを整理する。市場動向では、クレジットカードの信用供与額の推移から業界を取り巻く環境を概観。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • クレジットカード業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
TDB REPORT ONLINEへ