レポート

クレジットカード業界の動向と展望

キャッシュレス化で拡大するクレジットカード市場、不正対策と収益基盤の強化が焦点

2026/07/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

クレジットカード

2025年度
2026年度

■SUMMARY

クレジット業界は、個人や企業が商品・サービスを後払いで購入できる仕組みを提供する金融サービス業である。主な業務は、クレジットカードの発行、加盟店への決済ネットワークの提供、利用者の信用管理、代金の支払い代行などである。信用供与機能はショッピングとキャッシングからなり、それぞれ異なる法制度の規律を受ける。業界には銀行系、信販系、消費者金融系、電子マネー系など多様な事業者が参入している。主な収益源は加盟店手数料であり、年会費、分割・リボルビング払いの手数料、キャッシング利息、付帯サービス収入などがこれを補完する。

最近では、EC、スマートフォン決済、サブスクリプション、アプリ内決済の普及に加え、カードを利用できる店舗やサービスが広がり、発行枚数とショッピング利用額は増加基調にある。物価上昇による利用単価の上昇や旅行・レジャー需要の回復も市場を押し上げている。一方、キャッシングは借入姿勢の慎重化や審査の厳格化、現金を必要としない決済環境の拡大から伸びにくい状況にある。各社はポイント還元やアプリ機能の充実に加え、企業間決済、公共交通、家賃・不動産関連など、新たな利用領域への展開を進めている。

主な課題は、フィッシングやカード情報漏えいなどによる不正利用の増加である。不正被害は補償・調査費用や加盟店の負担を増やし、利用者の信頼低下にもつながるため、利便性を損なわずに認証を高度化することが求められる。また、中小加盟店にとっては手数料、端末費用、入金までの期間、障害時の対応が導入障壁となる。人口減少による国内消費の伸び悩み、他の決済手段との競争、ポイント費用やシステム投資の増加、個人データの適切な管理も、収益性を左右する。

このレポートでは、クレジット業界の仕組みと収益構造、キャッシュレス化に伴う市場環境の変化を整理する。市場動向では、ショッピングとキャッシングの動向、新たな決済領域への展開、不正利用対策や加盟店負担をめぐる課題について述べる。業績動向では主要企業の2024年度、2025年度の実績と2026年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • クレジットカード業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図

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