レポート中国地方 地銀5行・第二地銀4行の預金・貸出金等実態調査

貸出金約1兆3347億円増加、利ざやは約55億円減少 ~ 貸出金の増加率、全国9地域中で最も高く ~

2017/08/02
金融

はじめに

将来的な人口減少が見込まれる中、地域経済を支える金融機関に求められる役割がクローズアップされている。

昨年は日銀のマイナス金利の導入、今年は金融庁が初めて地方銀行の運用部門への検査に乗り出すなど、新たな視点で金融機関の経営をチェックする動きが高まりつつあり、収益状況、統廃合の動向が注目されている。

そこで、帝国データバンク広島支店では、中国地方に本店を置く9行(地方銀行5行・第二地方銀行4行)の2017年3月末および2016年3月末の「預金」「貸出金」の残高、2017年3月期および2016年3月期の預金利息(支出)、貸出金利息(収入)の推移について分析した。

■各数値は各行の決算短信(単体ベース)に記載されている数値(単位:百万円)を採用

調査結果

  1. 中国地方に本店を置く9行の2017年3月末の「預金」は、28兆4250億2600万円。2016年3月末と比べて、3928億8100万円(1.4%)の増加
  2. 2017年3月末の「貸出金」は、21兆5949億8400万円。2016年3月末と比べて、1兆3347億3800万円(6.6%)の増加
  3. 2017年3月期(2016年4月~2017年3月)の「利ざや」<貸出金利息(収入)-預金利息(支出)の差額>は、2258億4900万円だった。2016年3月期と比べて、55億7900万円(2.4%)の減少
  4. 全国9地域別、「貸出金」の増加率は最も高く。「預金」の増加率は3番目に低く、「利ざや」の減少率は3番目に低く
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