レポート

ドラッグストア・調剤薬局業界の動向と展望

2025/11/28

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

ドラッグストア

2024年度
2025年度

調剤薬局

2024年度
2025年度

■SUMMARY

ドラッグストア業界は、調剤薬品や食品分野の成長が市場全体の拡大をけん引しており、2024年度には市場規模が10兆円を突破した。百貨店やコンビニと並ぶ規模となり、生活に不可欠な存在となっている。OTC医薬品や化粧品、日用雑貨に加え、調剤分野と食品類の取り扱いが成長を支えている。

また、都市圏でのインバウンド需要の増加も市場拡大の一因となっている。新規出店や既存店のリニューアルも活発で、2030年には市場規模13兆円を目指している。さらに、大手チェーンはASEANを中心にアジア圏への進出も進めている。

一方、調剤薬局業界も業務の拡充と対人業務の重視が進む。全国の薬局数は微増傾向にあり、病院に近接する「門前薬局」や駅や住宅地近くの「面対応薬局」が増加している。調剤薬局の経営は国の診療報酬改定の影響を受けるが、少子高齢化に対応するため在宅ケアを支援する地域包括ケアシステムの拡充と「かかりつけ薬剤師、かかりつけ薬局」が推進されている。また、ジェネリック医薬品の使用割合を高めるための取り組みも進行中である。

このレポートでは、ドラッグストアと調剤薬局業界の最新動向や市場展望、業績動向について解説する。また、業界が直面している課題やリスクについても言及する。市場動向については、近年の販売額や処方せん枚数の推移、各企業の戦略について解説する。業績動向では「ドラッグストア」「調剤薬局」の各分野の主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

また、各企業のデジタル戦略や新規出店動向、M&Aによる業界再編の動きについても取り上げる。特に、電子処方せんやオンライン服薬指導の普及状況、医療DXの推進に伴う課題についても注目する。さらに、改正薬機法の影響や新たな認定制度の導入が業界に与える影響についても考察する。これらのポイントを踏まえ、今後の業界展望と企業戦略の方向性について解説する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • ドラッグストアの業績動向
  • 調剤薬局の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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