はじめに
電子媒体の利用拡大やペーパーレス化による印刷物の減少などで、印刷・情報用紙の需要が減少する一方で、ネット通販の拡大などで段ボール需要は増加している。また、環境負荷を軽減するため、脱プラスチックの動きが進み、外食産業ではストローを、小売店ではビニールの買い物袋を紙製品に置き換える企業もあった。加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、マスクやウェットティッシュなど不織布製衛生関連商品への需要が高まっている。需要構造が変化するなか、紙・不織布製品メーカーでは、こうした動きに対応すべく、コストを抑えるとともに耐久性を高めた製品や素材の開発を進めている。
今回、帝国データバンク高松支店は、紙・不織布製品メーカーの業績動向を探るため、2020年9月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(147万社収録)の中から、2015年度(2015年4月期~2016年3月期)から2019年度(2019年4月期~2020年3月期)まで5年間の決算の売上高と利益額が比較可能な、四国地区に本社が所在する紙製品メーカー主要20社を抽出し、売上高別、利益額(当期純利益)別、売上高ランキングについて分析した。
■分析対象はTDB産業分類・中分類で「パルプ・紙・紙加工品製造業」を主業とする企業
調査結果
- 2019年度の売上高合計は4,777億7,400万円
前年度と比べて23億7500万円(0.5%)多く、過去5年で最高に - 2019年度の利益額合計は97億9,100万円
前年度と比べて64億800万円(39.6%)少なく、3年連続で減少
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 高松支店 TEL:087-851-1571 FAX:087-851-3837