レポート

東北6県トラック運送業 主要100社の業績動向調査

主要100社の売上高5.7%増 ~ 復興・駆け込み需要や運賃値上げが効果大 ~

2015/01/29

はじめに

東北地方では、建設業を中心とした復興需要が続いているほか、トヨタ自動車東日本の進出による自動車関連の輸送需要が運送業界を下支えしている。一方で消費税増税後は消費が低迷しているほか、急激な円安および燃料費の高騰・急落など、2014年は運送業にとって波乱含みの1年となった。

そこで帝国データバンク仙台支店は、東北6県におけるトラック運送業者を対象に、2013年度、2012年度、2011年度の3期分の売上高や純利益(税引後当期純損益)を調査・分析し、その傾向を探った。

この調査は、帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(収録数145万社)から、東北6県に本社を置き、トラック運送を主業とする売上高上位100社(以下:主要100社)を対象に集計。売上高・純利益の両方が3期連続で判明しない企業や、公開を希望しない企業は除外した。

なお、同調査は2014年1月に続き2回目。

調査結果

  1. 売上高トップは「第一貨物」(山形県)。「塩竈港運送」(宮城県)が新たにトップテン入り。
  2. 県別の売上高伸び率は「岩手県」が唯一2ケタのプラス。
  3. 100社合計の売上高伸び率は5.7%増と2年度連続のプラス。
  4. 増収企業は80社と27.0%増。
  5. 100社合計の純利益伸び率は81.3%増と2年度連続のプラス。
  6. 収益改善企業は66社と40.4%増。
  7. 2014年度は運転手不足や人件費上昇で業績伸び率の鈍化が予想される。
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