はじめに
総務省「家計調査」によれば、2017年の調味料消費額は、総世帯、単身世帯ともに16年比増となるなど、トレンドとしては増加基調にある。一方、各種調査によれば、調味料としての「しょう油」や「みそ」の消費額はそれぞれ減少傾向で推移している。今回は、調味料市場拡大の要因について調査した。
帝国データバンク福岡支店では、しょう油やみそ、ソース類などの調味料製造を主業とする企業(個人経営、協同組合なども含む)を「調味料メーカー」と定義。企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から、九州・沖縄地区(以下、九州)に本社を置く調味料メーカーを抽出し、製造品目、業歴、資本金(出資金)、2017年(2017年1月期~12月期)の売上高などを調査・分析した。
なお、本調査でいう「調味料」には、総務省「家計調査」で「調味料」に含まれる食塩、砂糖、ジャム、ふりかけの製造業者は含まない。
調査結果
- 九州には調味料メーカーが222社あり、製造品目別では「しょう油」が86社(構成比38.7%)で最多
- 業歴別では「50年以上100年未満」が88社(構成比39.6%)で最多。業歴50年以上の『老舗』は計154社(同69.4%)
- 資本金(出資金)別では「個人経営」と「1000万円未満」が計106社(構成比47.7%)、売上高規模別では「1億円未満」が113社(同50.9%)と、中小・零細企業が大半
- 2017年売上高上位50社の売り上げ動向をみると、製造品目がタレやスープなどの「その他」は18社中10社(構成比55.6%)が前年比「増収」となったのに対し、「みそ」は6社中5社(同83.3%)が「減収」
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 福岡支店 TEL:092-738-7779 FAX:092-738-8687