レポート

情報通信機器業界の動向と展望

AI・クラウド需要がけん引、構造変化に直面する情報通信機器業界

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

情報通信機器

2024年度
2025年度

SUMMARY

情報通信機器業界は、通信ネットワークを構築するための通信機器と、コンピューターやスマートフォンなどの情報機器で構成される。両者は20世紀後半から急速に進化し、現代社会のデジタル基盤を形成してきた。日本市場はインターネットと携帯電話の普及、スマートフォンの急拡大を背景に成長したが、近年は通信インフラ整備が一段落し、設備投資が抑制されている。一方で、IoT、AI、ビッグデータなど新技術の普及により、ネットワーク高度化や高性能端末への需要は再び高まる見通しである。

通信機器は、AIデータセンターやクラウドサービス向けの高性能ネットワーク機器の需要が増加している。スマートフォン市場は成熟化し、端末価格の上昇や買い替えサイクルの長期化が進む中、ミドルレンジや中古市場が拡大している。パソコン市場では、Windows 10サポート終了にともなう更新需要やAI演算機能を備えた「AIパソコン」の登場が追い風となり、法人市場を中心に回復基調にある。さらに、政府のDX推進策やBeyond 5G、海底ケーブル整備などのインフラ投資も業界を下支えしている。

課題としては、スマートフォン市場の成熟化による成長鈍化、通信機器の価格競争激化、技術革新にともなう開発コスト増、国際競争力の維持などが挙げられる。また、グローバル市場では新興国のインフラ整備需要を取り込む戦略が不可欠であり、AIやセキュリティ対応を含む高付加価値製品の開発が競争力の鍵となる。

このレポートでは、情報通信機器業界の市場構造と国内外の需要動向、スマートフォン市場の構造変化、AIパソコンやデータセンター向け需要の拡大、規制や価格動向の影響について述べる。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 情報通信機器製造業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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