レポート太陽光関連動向調査(2021年)

プレーヤー数は2018年比3割減少、市場規模も半減 ~ 倒産件数は前年比横ばいの84件、負債総額は3.4倍に ~

2022/02/10
環境  エネルギー

はじめに

帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(147万社)に収録されている太陽光関連業者について、経営実態と倒産動向を分析した。
2012年に施行された固定価格買取制度(FIT)の価格が年々引き下げられ、2020年春にはコロナ禍による経済活動の急縮小もあった。そうした中で、太陽光関連のプレーヤー数は減少し業績も落ち込み、しかし足元では若干の回復傾向となっている。

■経営実態調査の対象社数は、帝国データバンクのデータベースを活用したパッケージデータ(ATTACKデータ)の「太陽光発電関連」(販売・施工)に準拠している。

調査結果

  • 1 太陽光関連業者のDIは2020年4月の28.6から徐々に回復、2021年12月には42.7まで上昇している
  • 2 2021年の国内出荷量は5322メガワットと2014年のピークから46.1%減少している。買取価格は家庭用が半減、産業用は1/3に
  • 3 2021年のプレーヤー数は5423社と2018年比で29.2%減少。市場規模は54.4%減の22.5兆円、黒字額は58.1%減の5657億円。ただし赤字額も縮小している
  • 4 2021年の倒産件数は前年比横ばいの84件。大型倒産が多く発生したことにより、負債額は同3.4倍増の816億2800万円
  • 5 半期ベースでみると、2021年下期は前期比21.1%増の46件と急増しており、倒産増加の兆しも
詳細はPDFをご確認ください

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