レポート道路貨物運送業者の倒産動向調査

2019年は6年ぶり増加へ転じる可能性 ~ 8月末時点で前年同期比26.0%増 ~

はじめに

国土交通省の集計(トラック輸送情報)によると、2018年度のトラックによる宅配貨物取扱個数は42億2300万個となり、この10年間で約10億個超、増加率にして約30%も増加した。Amazonや楽天などEC市場の急速な拡大により、いわゆるラストワンマイルを巡る業者間の競争が激化。爆発的な取扱量の増加に、ドライバーの労務問題や宅配料金の引き上げなど、新たな課題に直面した道路貨物運送業界では、構造改革も進みつつあるほか、AIを導入した新たな物流インフラ構想も進む。

一方で、慢性的なドライバー不足は解消の気配を見せず、下請け業者などを中心に人件費や燃料費が収益を圧迫するケースも後を絶たない。

帝国データバンクでは、2019年1月~8月の道路貨物運送業者の倒産動向(負債1000万円以上、法的整理のみ)について、集計・分析した。


調査結果

  1. 2019年(2019年1月~8月累計)の倒産件数は126件(前年同期比26.0%増)。2019年通年では6年ぶりの前年比増加に転じる可能性が高い
  2. 負債総額は137億5000万円(同66.5%増)。通年では3年ぶりに200億円を超える可能性が高い
  3. 地域別では、「北海道」が前年同期比で6倍となる12件に急増
  4. 負債規模別では、「1億~5億円未満」が40件で前年同期比で2倍超に増加
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