レポート

スーパーマーケット業界の動向と展望

物価高と競争激化のなかで変化するスーパーマーケット業界の戦略

2026/07/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

総合スーパー

2025年度
2026年度

食品スーパー

2025年度
2026年度

■SUMMARY

スーパーマーケット業界は、食品に加えて衣料品や生活用品、家電など幅広い商品を扱う総合スーパーと、生鮮食品や総菜などの加工食品を中心とする食品スーパーに大別される。日常生活を支える小売インフラとして発展してきた業界であり、地域密着型の店舗運営から大規模店舗によるワンストップショッピングまで、多様な業態が存在する。近年は企業再編や事業構造の見直しが進む一方、消費者ニーズの変化を受けて、食品分野を中心とした事業モデルへの転換も進展している。

足元の市場では、継続的な物価上昇を背景に販売額は増加傾向にあるものの、消費者の節約志向は強く、買い上げ点数などの数量ベースは伸び悩んでいる。また原材料価格や物流費、人件費、エネルギーコストの上昇が続くなか、消費者離れへの懸念から十分な価格転嫁が難しい状況にある。加えて、ディスカウントストアやドラッグストアなど異業種との競争も激化しており、価格訴求だけでは差別化が難しくなっている。

こうした環境下で、各社はプライベートブランド商品の拡充や総菜・冷凍食品など簡便性の高い商品の強化を進めている。また、ネットスーパーの拡大やデジタル販促の活用、ポイント施策の充実などを通じて顧客接点の強化を図る動きも活発化している。さらに、都市部では小型店舗の出店が増加しており、生活様式の変化に対応した新たな店舗戦略が広がっている。

人手不足の深刻化や人件費上昇などの課題に対しては、需要予測や自動発注、RFID活用などによる業務効率化や省人化投資を進めている。さらにサプライチェーン改革や食品ロス削減など、収益性向上に向けた取り組みも加速している。

このレポートでは、スーパーマーケット業界の市場構造や業態ごとの特徴を整理する。市場動向では、経済産業省「商業動態統計調査」による衣料品や飲食料品などのスーパー販売額の推移から業界を取り巻く環境を概観する。業績動向では主要企業の2024年度、2025年度の実績と2026年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 総合スーパーの業績動向
  • 食品スーパーの業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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