レポート

電気・通信工事業界の動向と展望

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

電気工事

2024年度
2025年度

通信工事

2024年度
2025年度

■SUMMARY

電気工事業は、建物や施設の電気設備の設置・修理・保守工事を行う業界であり、参入企業は電力系、電鉄系、その他に大別される。省エネの促進や再生可能エネルギーの普及に伴い、エネルギー効率の高い電気・照明設備への転換や、太陽光発電・風力発電開発などの需要が増加している。さらに、インテリジェントビルやスマートホームの増加により、自動化技術やIoTへの対応が求められている。

通信工事業は、建物や施設における情報通信インフラの構築、保守、運用を専門とする産業で、主な業務には有線通信ネットワークの敷設、無線基地局の設置・保守、データセンターの構築などが含まれる。モバイルネットワーク関連の工事需要が安定して発生し、クラウドサービスの利用拡大に伴い、データセンターや通信ネットワークの整備も進んでいる。AIによるネットワーク構造変化や自動運転実現に向けた通信ネットワークの構築などが期待される。

電気工事・通信工事ともに、公共工事の動向や企業の設備投資・建設住宅投資の動向が業況を左右するが、建設資材の高騰や技術者の人手不足が課題となっている。

市場動向を見ると、2023年度の電気工事業の受注高は前年度比で増加し、通信工事業も設備投資が堅調に推移した。2024年度は官公需・民需ともに好調、2025年度も企業の設備投資意欲が需要を下支えする見通しである。

このレポートでは、電気工事業・通信工事業の最新動向や市場展望、業績動向について解説する。また、業界が直面している課題や省エネ、再生可能エネルギーの取り組み、デジタル社会の実現に向けた動きについても述べる。市場動向については、2023年度から2025年度までの受注高や各分野別の需要動向を解説し、企業の業績動向については2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 電気工事の業績動向
  • 通信工事の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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