レポート四国地区の紙製品関連業者の業績動向調査

2016年度の総売上高は前年度比0.3%増、利益額合計は26.9%増

2017/09/27
紙・パルプ

はじめに

四国には1000年を超える和紙製造の歴史があり、四国経済を支える重要な柱として地域に貢献している。愛媛県の四国中央市は、静岡県の富士市と並ぶ紙産業の集積地であり、高知県、徳島県も古くから和紙の生産が行われてきた。また、紙製品の製造業者だけでなく、紙製品の卸業者や紙製品製造業者向け機械の製造業者も集積している。

そこで、帝国データバンク高松支店では、昨年に続き四国での紙製品に関連する企業の業績動向を探るため、2014年度から2016年度の売上高、利益額(当期利益、以下同じ)、従業員数の変化を捉えるとともに、売上高上位企業を抽出した。

■今回の調査は、四国に本社が所在する「パルプ・紙・紙加工品製造業」、「製紙機械・パルプ装置製造業」、「和洋紙卸業」、「紙製品卸業」、を主業とする企業のうち、2014年度(2014年4月期~2015年3月期)、2015年度(2015年4月期~2016年3月期)、2016年度(2016年4月期~2017年3月期)の年売上高が比較可能な421社を対象に実施。

調査結果

  1. 四国に本社が所在する紙製品関連業者421社の2016年度の総売上高は前年度比0.3%増の9096億8500万円。
  2. 上記421社のうち、2016年度に増収だった企業数は161社(38.2%)となり、減収の112社(26.6%)より多かった。2015年度の増収企業数(151社・35.9%)と比べると増加していた。
  3. 上記421社のうち、3年度連続で利益額が比較可能な198社の2016年度の利益額合計は前年度比26.9%増の267億6300万円だった。120社(60.6%)の企業が増益となっており、2015年度(94社)と比べて26社増加していた。
  4. 上記421社のうち、3年連続で従業員数が判明している401社の2016年の従業員総数(正社員のみ、役員・パートなどを除く)は17726人。2015年と比べて1.3%増であった。
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