四国地区 道路貨物運送業 収入高上位20社 業績動向調査（2020年度）

はじめに

国土交通省の発表によると、2020年度の宅配便取扱個数は、巣ごもり消費を背景に前年度比11.6％の大幅増となった。一方で、貨物輸送量は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年度比8.5％減となった。また、近年は長時間労働によるトラックドライバーを中心とした人手不足が深刻化しており、労働環境や取引環境の改善が求められている。

今回、帝国データバンク高松支店は、道路貨物運送業を主業とする業者の業績動向を探るため、2020年9月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」（147万社収録）の中から、2016年度（2016年4月期～2017年3月期）から2020年度（2020年4月期～2021年3月期）まで5年間の決算の収入高と利益額が比較可能な、四国地区に本社が所在する道路貨物運送業収入高上位20社を抽出し、収入高別、利益額（当期純利益）別、収入高ランキングについて分析した。

調査結果

1. 2020年度の収入高合計は2,159億5,000万円
   前年度と比べて57億9,000万円（2.6％）少なく、過去10年で初の減少
2. 2020年度の利益額合計は68億7,300万円
   前年度と比べて12億6,200万円（22.5％）多く、過去5年で最高額に