レポート四国地区 三菱マテリアルグループの国内主要企業の取引先調査

104社が三菱マテリアルグループと取引 ~ 県別では「香川県」が52社で最多、74%が売上高10億円未満 ~

2017/12/01
サプライチェーン  ガバナンス

はじめに

11月23日、東証1部上場の三菱マテリアルグループで品質データの不正が発覚した。同社連結子会社の三菱電線工業および三菱伸銅において、過去に製造販売した製品の一部について、検査記録データの書き換え等が行われていた。品質データの改ざんは10月に神戸製鋼所でも発覚しており、日本の素材産業の強みといわれた品質面への信頼が大きく揺らいでいる。三菱マテリアルは1917年(大正6年)に、同グループで最初の中央精錬所を香川県の直島に設立し、現在でも、同所で銅の精錬や金属ゴミのリサイクル事業を行っている。

そこで、帝国データバンク高松支店では、企業概要データベース「COSMOS2」(147万社)の中から、三菱マテリアルグループと取引がある四国に本店が所在する企業(個人経営、各種法人等含む)を抽出し、県別、業種別、年売上高別に分析した。同様の調査は今回が初めて。

調査対象とした「国内主要企業」は、三菱マテリアル本体のほか、2016年度・有価証券報告書に記載がある国内連結子会社21社および持分法適用関連会社7社とした<4頁参照>

■三菱マテリアルグループの複数社と取引関係がある企業については「1社」としてカウントした

■取引の有無、売上高、所在地は最新のものとしたが、弊社調査後に変動している可能性もある

調査結果

  1. 四国に本社が所在する企業で、三菱マテリアルおよび同社の国内主要子会社(28社)と直接取引がある企業は104社あることが判明した。
  2. 県別では、直島精錬所のある「香川県」が52社、「愛媛県」が23社、「高知県」が17社、「徳島県」が12社だった。
  3. 104社のうち、三菱マテリアルグループに商品・サービスを供給している企業「仕入先・下請先」は59社。業種別では「一般貨物運送」「特定貨物運送」が4社で最多。
  4. 104社のうち、三菱マテリアルグループから商品・サービスを購入している企業「販売先」は57社(うち12社は「仕入先・下請先」と重複」)。業種別では「セメント卸」の9社が最多。
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