レポート太陽光関連業者の倒産動向調査(2020年度上半期)

上半期の太陽光関連倒産は前年同期比13.9%増 ~ 半期で40件台のペースで倒産続く ~

2020/10/13
倒産・休廃業  建設・不動産  エネルギー

はじめに

2020年度上半期(2020年4月~2020年9月)の太陽光関連業者の倒産件数は41件と、前年同期(2019年度上半期)の36件から13.9%の増加となった。ただし、前期(2019年度下半期)の45件からは8.9%の減少となっている。

調査対象は2006年4月から2020年9月までに発生した524社の太陽光関連業者(※)の倒産 (法的整理のみ、負債1000万円以上)。「倒産件数・負債額の推移」、「倒産態様別」、「負債額別」、「地域別」、「業歴別」、「資本金別」、「従業員別」、「業種別細分類」、「倒産主因」について調査、分析した。

※太陽光関連業者とは、(1)太陽光発電システム販売や設置工事、太陽光パネル製造やコンサルティングなど関連事業を主業として手がけるもの、(2)本業は別にあり、従業として太陽光関連事業を手がけるもの、両方を含む。

■前回調査は、2020年7月13日

調査結果

  • 1 2020年度上半期の太陽光関連業者の倒産件数は41件。前年同期比13.9%増、前期比8.9%減となった。2016年度下半期以降、2019年度上半期を除いて半期で40件台のペースで倒産が発生している。負債額は約105億9000万円(前年同期比4.7%増、前期比22.1%減)
  • 2 2006年度から2020年度上半期までの累計倒産件数は524件。「倒産態様別」では「破産」が494件(構成比94.3%)を占めた。「負債額別」では負債5億円未満が全体の85.5%を占めたが、足元では特に負債1億円未満が増加傾向にある。「地域別」では「関東」が193件(同36.8%)、次いで「中部」の90件(同17.2%)、「近畿」の76件(同14.5%)、「九州」の72件(同13.7%)となった
  • 3 「業歴別」では「5~10年未満」の144件(構成比27.5%)が最も多い。次いで「30年以上」の108件(同20.6%)。10年未満で全体の43.5%を占めるが、業歴の長い企業には従業として太陽光関連事業を手がける事例が多く、足元では「30年以上」が34.1%に上昇している。「資本金別」では「1000万~5000万円未満」が248件(同47.3%)でトップ。「従業員別」では「10人未満」の367件(同70.0%)が最も多く、足元ではその比率が80.5%に達した
  • 4 「業種別細分類」では「設備工事業」が127件(構成比24.2%)でトップ。「倒産主因」では「販売不振」が383件(同73.1%)に達した
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