レポート

【注目業界】アスベスト除去工事業界の動向と展望(企業リスト掲載)

解体から改修へ――規制強化により専門産業化が進むアスベスト除去工事業

アスベスト除去工事は、建築物の解体や改修を進めるうえで不可欠な工程でありながら、高度な専門性と厳格な法令遵守が求められる分野である。

アスベストはかつて耐熱性や強度の高さから広く使用されてきたが、健康被害の深刻さが明らかとなり、2006年に国内使用が全面禁止された。しかし、それ以前に建設された建物には依然としてアスベスト含有部材が残存しており、老朽化の進行とともに飛散リスクが顕在化している。対象となる建築物は、ビルやマンション、商業施設、工場、公共施設から戸建住宅、プラント構造物に至るまで幅広い。

さらに近年は法規制の強化により、解体工事のみならず改修工事においても事前調査と除去対応が厳格に求められるようになり、アスベスト除去工事は「解体の付随業務」から「独立した専門産業」へと位置づけを変えつつある。一方で、多重請負構造、人材不足、安全管理責任の重さなど、業界特有の課題も浮き彫りになっている。

このレポートでは、アスベスト除去工事業界をめぐる背景を踏まえ、産業としての位置づけや市場規模を整理したうえで、主な工事内容と技術的特徴、業界構造や受注形態の実態について記述する。あわせて、解体・設備・環境分野を起点とする主要プレイヤーの特徴、施工体制や地域別の営業展開、関連事業とのシナジーなどについても取り上げる。

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