レポート【注目業界】オフィス空間デザイン業の動向と展望

~職場の機能性・効率性だけでなく、脱炭素への貢献、社員の健康や満足度も高める役目を担う~

オフィス空間デザイン業界は、企業や組織の働く場のレイアウト、内装、家具・照明・色彩環境、空調設計などを総合的に企画・設計・コンサルティングを担う業界である。また、働き方改革やライフ・ワーク・バランスの確立、サスティナブルな社会実現に向けた意識の高まりなどを背景に、職場の機能性・効率性だけでなく、脱炭素への貢献、社員の健康や満足度も高める役目を担っている。

業界各社の業績を見ると、オフィス機能の見直しによるリニューアル需要やオフィス移転は拡大傾向にあり、好調に推移している。業界内競争が激化する中、勝ち抜く戦略の一つとして、サスティナブルに対応した素材の開発や活用、リサイクルも加速する。

今後、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、国内の各分野で地球温暖化対策が進む中、「ZEB普及促進に向けた省エネルギー建築物支援事業」「脱炭素ビルリノベ2025事業」など、行政による支援策も活発化しており、社会全体の脱炭素に向けた流れは加速する見通し。また、社員の健康維持に向けた取り組みが、企業経営にとって重要な要素となりつつある。

このような社会全体の流れを背景に、様々な要素を取り入れたオフィス空間の改修需要はさらに拡大すると予想される。

この記事では、オフィス空間デザイン業界の概要や主要プレイヤー、業界を取り巻く環境、今後の展望について解説する。また主要プレイヤー10社の直近2年分の業績を掲載する。

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