レポート静岡県「自動車業界」サプライチェーン動向調査(2024年12月)

ホンダと日産、重複サプライチェーンは960社 ~約7割が売上10億円未満、 業種トップは「自動車部分品・付属品製造業」83社~

2025/02/05
注目企業  サプライチェーン

2024年12月18日、本田技研工業(以下本文、ホンダ)と日産自動車(以下本文、日産)が経営統合に向けた協議に入るという報道があった。

帝国データバンク静岡支店では、保有する「商流圏※1」をもとに、国内自動車メーカー10社※2に対して部品などのモノやサービスを提供する周辺産業(商流圏)を「自動車産業(サプライチェーン企業※3)」と定義し、調査・分析を行った。

<調査結果(要旨)>

1.自動車産業の静岡県内サプライチェーン企業総数は10,789社、売上高10億円未満が78.2%を占める
2.ホンダと日産で重複する静岡県内サプライチェーン企業は960社、約7割が売上高10億円未満
3.多様なサプライチェーン構成企業
4.サプライヤーは競争力強化が生存の鍵

■注釈
※1. 商流圏
帝国データバンクが特許を取得した「個別企業間の全取引シェアを推計するモデル(NIHACHI)」を用いて、任意の頂点企業における商流上(サプライチェーン)の傘下企業や取引企業において、各社の売上高が頂点企業にどの程度依存しているかを算出(特許取得済)したデータ。
頂点企業の直接取引先(一次取引先、Tier1)だけではなく、頂点企業と直接取引がないTier2(二次取引先)以降の間接取引でも売上高依存度を把握でき、頂点企業との取引額を推計できる点が特徴。

※2. 国内自動車メーカー10社
トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、スズキ、SUBARU、三菱自動車工業、ダイハツ工業、いすゞ自動車、日野自動車。

※3. サプライチェーン(SC)企業
上記「個別企業間の全取引シェアを推計するモデル」を用いて、任意の頂点企業に対して売上の1%以上を依存している企業。Tier3以降は売上高500億円未満の企業を分析対象とした。

詳細は、以下のPDFをご覧ください

20250205_静岡県「自動車業界」サプライチェーン動向調査(2024年12月)

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