レポート中国地方 飲食店の倒産動向調査(2024年・負債1000万円以上)
飲食店の倒産42件、2年連続で40件台に 「中華・東洋料理店」「居酒屋」が最多 ~節約志向で外食需要の回復鈍く~
2024年における中国地方の企業倒産は全体で463件にのぼり、前年の1.24倍に膨らんだ。2年連続で増加して2012年以降で最も多くなり、倒産の増加が顕著となった。断続的に上昇する物価に対し、販売価格への転嫁が思うように進まず、収益がさらに悪化したことが倒産に至る大きな要因の一つとなった。
飲食業界においても、実質賃金の伸び率が物価上昇を下回る状況が続き、節約志向が高まるなか、外食需要は本格的に回復していない。また、働き方改革やワークライフバランスなどの浸透により、団体を中心とした宴会需要はコロナ禍前の水準にまで持ち直しておらず、高騰する食材の仕入れ価格や光熱費、人件費が収益を圧迫し、「飲食店」の経営環境は厳しい状況を余儀なくされている。
そこで、帝国データバンク広島支店では2024年における中国地方の飲食店の倒産動向について、負債規模別、資本金別、業歴別、従業員数別、中国5県別、業種細分類別に集計・分析した。
※負債額が1000万円以上で、法的整理のみが対象(法人・個人含む)
調査結果(要旨)
- 2024年における中国地方の小売業者の倒産116件のうち、『飲食店』が42件(構成比36.2%)で最多。2年連続で40件台にのぼる
- 負債規模別、『1000万円~5000万円未満』が85.7%を占める
- 資本金別、『100万円~1000万円未満』が4割超
- 業歴別、『5年~10年未満』が最多の31.0%
- 従業員数別(役員、パート・アルバイトを除く)、『10人未満』が9割を超える
- 中国5県別、『岡山県』を除く4県で前年を上回る
- 業種細分類別、『中華・東洋料理店』『居酒屋』がトップ
詳細は以下のPDFをご覧ください
20250122_中国地方 飲食店の倒産動向調査(2024年・負債1000万円以上)

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