レポート神奈川県内スーパーマーケット業績動向調査(2023年度)
オーケーが売上高トップ、「増益」「減益」の二極化へ明暗分かれる~上位50社の売上合計2兆2116億円、前年度比9.8%増~
2023年度のスーパーマーケット業界を取り巻く環境は、新型コロナの5類移行による人流回復や販売価格の上昇などが追い風となったが、一方で、原材料価格や人件費、光熱費の高騰を十分に価格転嫁できず、減益を余儀なくされたところもみられた。今後は「2024年問題」による輸送費の増加、人手不足による人件費の増加など、コスト面の問題によって引き続き二極化が進む可能性が高い。
帝国データバンク横浜支店は、企業概要データベース「COSMOS2」(147万社収録)や会社公表業績をもとに、2023年度決算の年売上高が判明した、神奈川県に本店があり実店舗を持つスーパーマーケット・各種食品小売業の上位50社を抽出。売上高や利益の推移などを分析した。
調査結果(要旨)
- 2023年度の県内スーパーの売上高ランキングを見ると、トップはオーケー(株)(横浜市西区)。首都圏を中心として継続的な新規出店などを背景に売上高は約6238億8900万円(前年度比12.7%増)を計上した。2位は(株)ロピア(川崎市幸区)で、売上高は約4126億円(グループ合算、同21.3%増)。3位はイオングループのまいばすけっと(株)(横浜市神奈川区)で、売上高は約2598億7500万円(同15.8%増)となった。
- 神奈川県内に本店があるスーパーマーケットのうち、売上高上位50社について2022年度と2023年度決算の年売上高合計をみると、2023年度は2兆2116億2500万円。前年度(2022年度)と比べて1976億5100万円増加(9.8%増)した。
- 上位50社について、前年度の売上高と比較すると、「増収」企業(15社)は「減収」企業(7社)を3年ぶりに上回った。利益(当期純利益)においても、「増益」企業(16社)が「減益」企業(15社)を3年ぶりに上回った。
- 値上げなどによって前年度並みの売上高を維持しているものの、コスト増を背景として「(売り上げ)横ばい減益」となった企業が約3割を占めた。
詳細は、以下のPDFをご覧ください
20241121_神奈川県内スーパーマーケット業績動向調査(2023年度).pdf

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