レポート

銀行業界の動向と展望

金利正常化を追い風に変革が進む銀行業界、総合金融業への転換が加速

2026/08/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

主要行

2025年度
2026年度

地方・第二地方銀行

2025年度
2026年度

ネット銀行等

2025年度
2026年度

■SUMMARY

銀行業界は、預金の受入れ、資金の貸付け、為替取引を中核業務として、個人や企業、行政機関などの資金を仲介する、重要な金融インフラである。

明治期に近代的な銀行制度が導入されて以来、日本経済の発展を支える重要な役割を担ってきた。現在は大手銀行、地域金融機関、ネット銀行などで構成され、それぞれ異なる顧客層や商圏を基盤に事業を展開している。近年は融資や決済機能に加え、資産運用、事業承継支援、コンサルティングなど非金融領域を含むサービスへ業務範囲を広げており、従来の預貸業務中心のビジネスモデルから総合金融業への転換が進んでいる。

足元では、日銀の金融政策転換にともなう金利上昇を背景に、業界の収益環境は改善傾向にある。企業の設備投資やデジタル化投資、人手不足対応に向けた投資需要を受けて融資需要は堅調に推移しており、資金利益の拡大が期待されている。

また、各行は資産運用サービスや事業承継支援、M&A支援などのソリューション提供を強化し、手数料収入の拡大にも取り組んでいる。特に、個人向けサービスではアプリを中心とした金融プラットフォームの構築が進み、決済や証券、保険などを一体化したサービス競争が活発化している。さらに、決済の電子化やデジタルバンクの拡大などを背景に、金融サービスの利便性向上と業務効率化が加速している。

一方、業界は人口減少による市場縮小、地域経済の低迷、ネット銀行や異業種との競争激化といった構造的課題が顕在化している。特に地域金融機関では貸出市場の縮小や収益性の確保が課題となっており、再編や連携の動きが加速している。

また、金利上昇局面では調達コストの増加や保有資産の価格変動リスクへの対応が求められる。加えて、サイバー攻撃や金融犯罪の高度化、マネーロンダリング対策、基幹システム更新に伴う投資負担なども重要な経営課題である。今後は収益力の向上とリスク管理の高度化を両立しながら、地域支援や持続可能な成長に向けた事業モデル改革を進める必要がある。

レポートでは、銀行業界の市場構造や収益モデルの変化、金利正常化の影響、デジタル化や金融サービス高度化の動向について述べる。市場動向では融資需要や金融政策、地域金融機関の再編、決済の電子化、資産運用サービス拡大などの動きを概観し、業界を取り巻く事業機会と課題を整理する。業績動向ではメガバンクグループを含む主要行、地方銀行、ネット銀行の2024年度、2025年度の実績と2026年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 主要行の業績動向
  • 地銀・第二地銀の業績動向
  • ネット銀行の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
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