レポート京都府内のホテル・旅館の経営実態調査

収入高、過半数の企業が増収 ~ 収入高合計は4年連続で増加 ~

2017/02/14
サービス

はじめに

2016年7月15日に京都府が発表した「平成27年京都府の観光入込客数等について」によると、2015年の京都府内における観光入込客数、観光消費額、外国人宿泊客数のいずれも過去最高を記録した。また2017年1月17日の日本政府観光局の発表によると、2016年の訪日外客数は前年比21.8%増の2403万9000人と過去最多の訪日者数となった。京都においても2016年の外国人宿泊客数は2015年を上回ることが予想され、国内外を問わず、観光客数の増加に伴い京都府内のホテルや旅館は高い稼働率を維持するなど活況を呈している。

帝国データバンク京都支店では、1月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(146万社収録)に収録されている京都府内に本店を置く、「ホテル・旅館」を主業とする企業150社(個人経営含む)の収入高、収入高規模別動向、業歴別動向などについて分析した。同調査は2016年2月に続き2回目。

なお、収入高は一部推定値を含む。

調査結果

  1. ホテル・旅館150社の収入高合計の推移を見ると、2012年度以降、4年連続で前年度比増加となった
  2. ホテル・旅館150社の収入高を規模別に見ると、年商規模が大きな企業ほど、増収の比率が高くなった一方で、年商「1億円未満」の小規模業者では7割強が横ばいとなるなど、収入高規模により2極化が鮮明となった
  3. ホテル・旅館150社を業歴別に見ると、業歴「50年以上」の企業が6割弱を占めた。業歴が長くなるにつれ、増収の構成比が高いことが判明した一方で、「10年以上30年未満」の企業の健闘も目立つなど全体的に好調な様子がうかがえる結果となった
  4. 2015年度の収入高トップはJR京都駅ビル内の「ホテルグランヴィア京都」を運営する(株)ジェイアール西日本ホテル開発(京都市下京区)の約321億100万円。以下、「京都ホテルオークラ」「からすま京都ホテル」などを運営する(株)京都ホテル(京都市中京区)の約107億6500万円、「京都タワーホテル」などを運営する京阪ホテルズ&リゾーツ(株)(京都市下京区)の約49億4000万円と続いた
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