景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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46.9 | 1.4 | 2カ月ぶりに改善 |
概況
「千葉」の景気DIは46.9で、2カ月ぶりに改善した。企業からは、「新型コロナの感染が落ち着き、民間設備投資が上向いている」(建設)、「インバウンドをはじめ、経済が活性化している」(化学品卸売)などの声が聞かれた一方、「原材料価格の値上げがおさまらない」(食料品卸売)、「材料費と人件費の高騰で利益が出ない 」(飲食店)などの声もあった。新型コロナの5類移行で経済活動が活発化しており、景気は緩やかながら改善していくとみられるが、一方で原材料価格の高騰やコスト増加など、企業収益の悪化も懸念される。
景気DI
「千葉」の景気DIは46.9となり前月比1.4ポイント増加、2カ月ぶりに改善し、2019年3月(47.2)に次ぐ水準まで回復した。全国は前月比0.8ポイント増の45.4となり、これにより、「千葉」は全国を1.5ポイント上回り、全国順位は9位(前月14位)へと上昇した。
規模別DI
「大企業」のDIは47.0となり、前月比0.8ポイント増加、5カ月連続で改善した。「中小企業」は同1.4ポイント増の46.8となり、2カ月ぶりに改善した。これにより、「大企業」の景況感は「中小企業」の景況感を2カ月連続で上回ったが、格差は0.2ポイント(前月0.8ポイント)へと縮小した。
業界別DI
9業界のうち、『小売』のみ前月比悪化、『農・林・水産』『金融』は横ばい、『建設』『不動産』『製造』『卸売』『運輸・倉庫』『サービス』の6業界は前月比改善した。『小売』(36.1)は4カ月ぶりの悪化で40を割り込んだ一方、『サービス』(52.2)は2019年11月(52.9)以来の水準となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」は48.3(前月47.2)、「6カ月後」は49.6(同49.4)、「1年後」は50.0(同50.1)となり、「1年後」のみ前月比悪化した。ただし、3指標とも足元の景況感(46.9)を上回り、先へ行くほど高くなる傾向は続いている。