レポートTDB景気動向調査2019年2月(北関東ブロック・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

44.8

▲ 1.0

2カ月連続で悪化

概況

『北関東』の景気DIは前月比1.0ポイント減の44.8となり2カ月連続で悪化した。企業の声で特徴的だったのは暖冬に関するもの。「販売量が減少」「インバウンド需要が堅調」(ともにサービス)など良い悪い双方の声があった。これまで景況感を牽引してきた自動車、半導体関連はここへきてマイナスの声があげられた。先行きについて多かったのが消費税増税に関するもの。駆け込み需要に期待する声、反動を懸念する声双方があげられた。このほか、米中貿易摩擦や中国経済の減速などの影響で先行きが不透明とする声があげられた。

景気DI

景気DIは前月比1.0ポイント減の44.8となり2カ月連続で悪化した。県別では「栃木」が前月比横ばい、他の4県は同悪化で、「群馬」「長野」「山梨」の3県で1.0ポイント以上の悪化幅となった。全国は同0.9ポイント減の47.2で3カ月連続の悪化。『北関東』の全国順位は前月と同じ8位だった。

規模別DI

「大企業」は前月比2.4ポイント減の48.5、「中小企業」は同0.8ポイント減の44.1、「小規模企業」は同0.3ポイント減の44.8となり、すべての規模で悪化した。「大企業」の悪化幅が「中小企業」のそれを上回ったことから、規模間格差は4.4ポイントとなり同1.6ポイント縮小した。

業界別DI

『その他』を除く9業界中、前月との比較で改善が2業界、横ばいが2業界、悪化が5業界となった。改善業界は1.0ポイント未満の改善幅であったのに対し、悪化業界は『金融』が5.6ポイント減、『小売』が4.2ポイント減、『不動産』が4.1ポイント減などいずれも1.0ポイントを超える悪化幅となった。

先行き見通しDI

3カ月後46.9、6カ月後45.9、1年後43.5となり、前月(46.7、46.9、44.2)と比べ、3カ月後は上回ったが、6カ月後と1年後は下回った。前月は6カ月後が最も高くなったが、当月は再び先へ行くほど悪化する傾向に戻った。全国も同様の傾向が続いている。

「北関東ブロック(2019年2月)」の詳細