はじめに
コロナ禍で疲弊した中小企業への支援は、資金繰り支援に加えて、経営再建や事業承継、取引先の新規開拓など、経営の様々な場面で求められるようになっている。金利以外の魅力度を高めた金融機関が、こうした様々な課題を持つ企業から幅広い支持を得る形となって、メインバンクシェアに変化が訪れる可能性があるだろう。
帝国データバンク横浜支店では、2022年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)のうち、神奈川県内企業(約7万5000社)が「メインバンク」と認識する金融機関を抽出し、集計・分析した。また、一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとして集計した。なお、調査開始は2010年8月。
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある
調査結果
- 神奈川県内のメインバンク社数トップは、13年連続で「横浜銀行」。企業数は15,222社となり、県内シェア20.36%と圧倒的な存在感を誇る。2位は4年連続で「横浜信金」(6,770社)。8位の「湘南信金」(2,598社)のシェアは前年比0.04pt増となり、社数上位20行のなかで増加ポイントがトップ
- 業態別にみると、シェアが最も高いのは「信用金庫」で33.88%となったが、前年比0.03pt減となった。以下、「都市銀行」(27.43%、前年比0.67pt減)、「地方銀行」(27.21%、前年比0.43pt減)といずれもシェアは前年比減となった。一方、「ネット銀行など新形態の銀行」(0.25%)は前年比0.05pt増とシェアが伸長している
- 業種別では、「その他産業」を含む8業種すべてで「横浜銀行」が1位を独占した
- 売上規模別にみると、年売上高「5000万円未満」から「50億円以上」までの各分類で「横浜銀行」のシェアがトップとなった
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